標津川で人工授精完了

秋サケの資源保護のため、標津町内の根室管内さけ・ます増殖事業協会は本年度、管内13カ所の河川で約29万2千匹のサケを捕獲し、約2億2千万粒を採卵して人工授精、ふ化、養魚から放流までを担います。このうち標津川では捕獲作業を11月末に終え、その後人工授精が完了しました。標津川捕獲場は河口から約1.3キロ上流にあります。遡上(そじょう)したサケはサーモン科学館裏手にある捕獲用のウライに阻まれ、たも網ですくわれてメスとオスに仕分けられます。オスの一部とメスは川北地区にあるふ化場に運ばれ、蓄養池へ。その後、メスの腹を割いて卵を取り出し、オスの精子をかけます。ふ化器で管理すると2カ月ほどでふ化。稚魚になるまで育てて、3~5月に放流する運びとなっています。